8月に読んだ本2006年08月19日

7月に引き続き柳美里を読んだ。

------ 柳 美里 ------
・仮面の国 ★☆☆☆☆
・男 ★☆☆☆☆
・声 ★☆☆☆☆

------ 是川 銀蔵 ------
・自伝 波乱を生きる相場に賭けた六十年 ★★★☆☆

自伝なので、より良く受け止められるような表現になっていると
思うが、是川銀蔵の株式投資の原則、人生に対する考え方には、
共感できる部分が多い。

一、銘柄は人が奨めるものでなく、自分で勉強して選ぶ。
二、一、二年後の経済の変化を自分で予測して大局観を持つ。
三、株価には妥当な水準がある。値上がり株の深追いは禁物。
四、株価は最終的に業績で決まる。腕力相場は敬遠する。
五、不測の事態などリスクはつきものと心得る。

人間には、一生のうち二度や三度のチャンスはある。それを
生かすか殺すかの決断のために、日常の努力と精進、
そして真面目といった理論と実践を通じて、日夜思考の訓練を
重ねることが成功への確率を増進する。そのために数多くの
真剣勝負を経験し、勝負勘を養うことだ。
つまり、「勘」とは、経験の集積から湧き出る真実的総合判断
なのである。

カメ三則
1.銘柄は水面下にある優良なものを選んでいって持つこと。
2.経済、相場の動きからは目を離さずに自分で勉強する。
3.過大な思惑はせず、手持ち資金の中で行動する。