思わずつなぎ売り2007年05月01日

本日(5/1)、連休の谷間で閑散な市場、少ない出来高でずるずると直近の
下値を切り下げていく日立と7&Iホールディングスの株価を見て思わず、
つなぎ売り(信用取引の売り注文)をしてしまった。

【5/1につなぎ売りした銘柄】
コード 名称 購入日    購入価格 信用売価 損益率 終値(5/1)
3382 7&I 2005/05/13   \3,075  \3,420  △11.2%  \3,440
6501 日立 2006/04/10    \878   \910   △3.6%   \909

・7&Iホールディングス
 2007年2月期決算は増益だが、市場予想値に未達だったこと、コンビニ
業態(セブンイレブン)が1979年の上場以来、初の営業減益だったことを
嫌気して2月下旬からずるずると値を切り下げていた。がまんして保有す
るつもりだったが、購入後2年経過する状態で、評価損益がマイナスのま
まで塩漬けという事態には耐えられそうになく、思わず売ってしまった。
しかしながら、予想配当利回りは1.5%弱なので下値も限定的か、売りを
早まったかもしれない。

・日立製作所
 最近のダイナミックなリストラで会社の収益体質が変わるのではないか
という期待や原発関連としての話題性で、株価は高原状態が続いている。
5/16に予定されている2007年3月期の決算発表で、市場の期待を裏切る
ような業績予想が出されると、買い疲れ感が見えている株価は低迷しだ
すだろう。昨年は連休明けから一気に長期の下げトレンドに転じた。逆に
期待以上の業績予想だと、株価は上昇基調に転じると思う。先行して発
表された日立グループ各社の決算を見ると期待できる内容かもしれない。
しかし、2008年3月期の見通しが保守的な場合、1年近くの塩漬けから
復帰した評価損益がまたマイナスになる。これには耐えられそうになく、
売ってしまった。

住友金属鉱山 2007年3月期決算発表2007年05月07日

4月27日(金)、住友金属鉱山が通期決算を発表した。
中間決算時の見通しより、大幅に上方修正された。

【通期】
  中間期時点の予想 今回発表  前年比(%) 前年度実績
売上高   850,000  966,764   54.5    625,579
経常益   156,000  205,285  105.9      99,716
純利益    98,000 126,054   100.7     62,800

通期のEPSが 220円49銭、BPSが859円82銭。

事前に予想されていたとはいえ、経常利益が2,000億円を超えると
いうのはインパクトが大きい。さらに、驚きを与えたのが今期
(2008年3月期)の業績予想だ。例年、慎重な見通しで決算発表後に
株価が下落することが多い同社だが、今回は違った。

減収減益であるが、絶好調の2007年3月期と同水準の経常利益2,000億円
と予想。思いがけない強気の通期見通し。(2/19発表の中期経営計画
では、2009年度の経常利益を1,000億円と試算)
よほど、業績に裏づけがあり、高収益の体質になったのか、決算予想の
方針を変えたのか。

【2007年3月期決算発表後の業績予想】(今年)
    2008年3月期予想  2007年3月期実績   前年同期比
    中間期  通期   中間期  通期  中間期 通期
売上高 460,000 960,000  460,491 966,764 ▲0.1% ▲0.7%
経常益 91,000  200,000  95,243 205,285 ▲4.5% ▲2.6%
純利益 61,000  128,000  61,356 126,054 ▲0.6%  1.5%
EPS  105円78銭 221円96銭

【2006年3月期決算発表後の業績予想】(一年前)
    2007年3月期予想  2006年3月期実績   前年同期比
    中間期  通期   中間期  通期  中間期 通期
売上高 310,000 620,000  271,997 625,579  14.0% ▲0.9%
経常益  38,000 80,000   36,719 99,716  3.5% ▲19.8%
純利益  25,000 53,000   23,639 62,800  5.8% ▲15.6%
EPS       92円91銭

株価へのインパクトは大きく、決算発表2日後の5月2日には、バブル期
(1989年12月20日)の上場来高値2,460円を更新した。
ちなみに昨年は好決算を好感し、GW明けに高値をつけるも、慎重な業績
予想、軟調な非鉄相場がネックとなり、買いが続かずに約1ヶ月間、ずる
ずると値を下げた。

【決算発表前後の株価】
 日付  終値  前日比  出来高 備考
2007年(今年)
 4月26日 2,290 △70 8,775,000
 4月27日 2,240 ▼50 7,136,000 決算発表
 5月1日 2,355 △115 17,000,000
 5月2日 2,485 △130 38,026,000 上場来高値更新

2006年(昨年)
 4月27日 1,674 △3 3,532,000
 4月28日 1,655 ▼19 6,637,000 決算発表
 5月1日 1,660 △5  4,294,000
 5月2日 1,699 △33 7,288,000 
 5月8日 1,760 △61 12,536,000 GW明け、決算発表直後の天井
 5月9日 1,720 ▼40  5,185,000
        :
 6月14日 1,208 ▼35 13,518,000 決算発表後の底
 6月15日 1,272 △64 8,507,000

2008年3月期の決算見通しの与件となる非鉄金属の相場は次の通り。

        <----- 実績 ----->  予想  
     単位  2005年度 2006年度 2007年度  直近価格
銅     $/T   4,097   6,970   6,000  8224.00(LME 5/4)
金     $/TOZ  476.6   628.6   620.0  689.9(NYMEX 5/7)
ニッケル  $/LB   6.63   14.02   16.00  23.8506(KITCO 5/7)
亜鉛    $/T  1,614.3  3,578.7   3,200  4094.00(LME 5/4)
為替(TTM) \/$   113.32  117.03  110.00 119.92(TOKYO 5/7)

ニッケル相場の基調が非常に強い、よほど強烈な需要があるのだろう。

今後、非鉄相場の上下によって株価は激しく上下するだろう、
非鉄相場が現状のままで堅調であれば、PER15倍前後を前提とした
3,300円前後を目指すだろう。
さらに、M&A関連銘柄として含み資産など、新たな指標で株価が試算
されることになれば、4,000円、5,000円といった大相場に発展する
可能性があると思う。

森 祇晶 元西武ライオンズ監督の講演2007年05月08日

1998年4月に元西武ライオンズ監督の森祇晶氏の講演を聴いた。
9年前の講演であるが今でも十分に通用する普遍的な話である。このと
きの講演で、今まで森祇晶氏に抱いていた勝負中心の厳しい人という
イメージが大きく変わった記憶がある。

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テーマ:勝ち続けるために何をするべきか

1.大切なもの
 1)平凡で退屈な仕事ほど大事にしなければならない、当たり前の
  ことを当たり前にする難しさ

 2)厳しいしつけ(家庭、会社)、しつけを見れば指揮官、会社の考えが
  良くわかる
  広島はしつけが良く行き届いている、ジャイアンツはしつけが不足し
  ている人を人と思わない言動、それを注意できない監督やコーチ、力
  以上の評価をされている選手

2.西武ライオンズの監督に就任して
 1)目指したもの
  自分たちが何によってささえられているかを考える
  →ファンにささえられている、そのファンが望んでいるのはスピードが
   ある強いチーム(=毎年、優勝争いに残れるチーム)

 2)コーチ(スタッフ)選び
  (1)必要がないコーチを振り落とす
   ・創造性がない人間
   ・上を向いて仕事をする人間
   ・過去の実績、名声を振りかざす人間
  (2)必要なコーチ
   ・野球に対して情熱を持つ人間
   ・監督に平気で意見を言える人間
    いいものを作ろうとすると様々な意見が出てくる
  (3)コーチに求めたもの
   ・光輝くのは選手だけで十分
   ・選手に好かれようとするのならユニフォームを脱ぐ(苦言も必要)
   ・言葉を大事にする
    一言ですべてを理解されるものではない、様々な正確の様々な
    人がいる、人は感じて動く、理屈、理論ではない、性格を知らな
    いと違う方向へ行ってしまう
    戦いの場では人の動きが大事、人の性格を知った上で人を動か
    していかなければならない

 3)選手に教えたもの
  (1)人と人とのつながり、それぞれの役割
  (2)光り輝くのは選手、自らが磨かなければならない
  (3)上司の顔色を見ながら仕事をしているようでは、力を半減させて
   しまう

 4)監督の仕事
  (1)気持ちよく選手をグランドに送り出す
   気持ちによって人は違う働きをする
   人が人を管理するのではなく、人が自ら働く環境を作る
  (2)監督にいつでも相談できる雰囲気作り
   自分を理解してもらおうとするなら、相手を理解しなければならない、
   目線を同じにする、肩書きを捨てて輪の中に飛び込んでいく
   上が変わらないとチームは変わらない

 5)勝ち続けるために
  (1)1人の力では勝てない、みんなの力があってこそ勝つことができる、
   お互いの力を認め合う、お互いの仕事を尊敬し合う
   結果は求めるものではない、やることで結果はついてくる
  (2)背伸びをしたら、いい仕事はできない、西武ライオンズが強かった
   頃は石毛や辻が脇役に徹していた
  (3)勝つことで自信ができる
   勝因と敗因、選手には敗因を追求したことがない、選手自身がわ
   かっている、なぜ勝てたのかを追求すべき
   勝ったときのミスは絶対に許さない、好調のときのミスは見過ごし
   がち、不調のときに致命傷となる
  (4)大きく外を見つめる、外の世界を見つめることで違ったものを教え
   られる
  (5)物に対する慣れ、感謝の薄れをどう刺激していくか、前年を引き
   づっていてもいい仕事はできない
  (6)1つ1つの積み重ねが勝つことに結びつく、技術でなく、人の心が
   目的にどう結びつくかが重要
  (7)どんな小さなことでも用心深く事を進めないと足元をすくわれる
  (8)自分の仕事に対して情熱を持ち、自分の会社に対して誇りを持つ
  (9)失敗しないことが大事ではなく、倒れても倒れても立ち上がるこ
   とが大事

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原田隆史氏の講演2007年05月09日

2年前に元カリスマ体育教師、原田隆史氏の講演を聴いた。

そのときのメモを読み返した。講演時に感じた熱気が蘇ってきた。
短い会話で心のつぼを刺激する、期限を区切った目標設定、
やってみようと思う。

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・平成の教育は、平均点の底上げ教育、金太郎飴作りである
 個人個人の長所をコンピタンスとして引き上げる教育が重要

・自立型人間とは
 自分で考えて結果を出せる人、イマジネーション(知的付加価値、
 創造力)

 -夢を持っている
 -夢を目標に変える
 -目標の期限を切っている
 -失敗しても人のせいにしない
 -心技体、生活のバランスが取れいている

・仕事力:ノウハウ、マニュアル
 人間力:心のコップを上に向ける、態度を変える(態度教育)
      意味づけ教育(価値観の向上)

・学校教育、家庭教育、企業教育

・人の育成
 -関わる:厳しく、優しく、楽しく
   社会規範、不正に対して厳しく(父性)
   優しく、コーチング、カウンセリング(母性)
   楽しく、ストレスをマネジメント(子供性)

 -コミュニケーション能力:間髪いれずにフィードバック
   いい先生は7秒の会話を数多くする、感情(幸せ感、SMILE)が
   表情に出る
   悪い先生は2分30秒以上の会話が数少なく
   フィードバックのこつは○(Soft Love)または×(Hard Love)、
   △はダメ、基準がないから△になる、自信がないから△になる
   人間にとってつらいのは無視されること(マザーテレサ)
   プレゼンは20秒で3つのことを伝える、幸せ感も伝える

 -ストローク(関わり、刺激):心のつぼに元気、やる気を打ち込むこと、
  握手・拍手・メール・TEL・挨拶・SMILE

・人間はイメージのないものにはなれない

・人は正しい教育をしなければ自ら階段を下りる
 (~はすごい、自分とは違う)

・率先垂範、主体変容、ハンズオン指導
 リーダの人間力を磨き、信頼感をえる

・発信力による価値観教育
 書いて出す、話す文化作り、オーラとムードだけでは不十分

・困ったときは異業種から学ぶ

・コーチングだけでは人は育たない、コーチングは仕事力のノウハウ、
 マニュアルの一環、人を育てるためには責任感が必要

・IT関連企業の不健康(鬱)の比率が高い
 人との関わり不足、コミュニケーション不足

・「ハズ」は、はずれる、「ツモリ」は、つもらない

・大阪の松虫中学での経験
 「夢がなくなる、自信がなくなる、プライドがなくなる、お金がなくなる」状態
 「エネルギー」「情」がある
 大阪の中学440校の中で陸上のトップに、5年間で13回の日本一を達成
 一時は2番地獄に陥った、何度やっても2番、トップになれない、
 そのときは一所懸命に頑張ることが目標になっていた
 一所懸命、頑張るは当たり前、目標設定、勝利意識(負けない)が大事

・主体変容(Transformation)
 心のコップが下を向いている(どんな話も受け入れようとしない)生徒に
 対して、教師自らが変わらない限り、生徒の心のコップは上を向かない
 自らを変えない限り、結果を変えることができない
 真剣に話をすると自立型人間はストローク(うなづく等)を送ってくる

・死刑囚と無期懲役囚
 死刑囚:死生観を持つ、期日があるので自問自答し、あるべき姿を考える
 無期懲役囚:そのうちに、いつかできるだろう、目の前のことをやらない

・自己分析
 過去の最大の長所、最大の失敗
 目標の問題点、その理由
 →95%の人間は同じ失敗をする

・ルーティン
 自分自身で力を出すときのきっかけをつかむ(自分で作る)
 これを作ることでピンチのときに自分の気持ちを切り替えることができる
 セルフイメージを高めることができる人
 向上ルーティン:目で訴える言葉、元気が出る言葉

・ルーティン目標と期日目標
 ルーティン目標:毎日、やり続ける
 期日目標:いつまでにやる

 ルーティン目標を毎日やり続け、期日目標を達成する
 ルーティン目標、期日目標の精度が成果に直結する
                            ____ 期日目標
  +------+            _|
  |         |          _| 
  |ルーティン目標|        _|
  | (繰り返す) ↓      _|
  |              _|
  +-------  _|

 教育とはルーティン目標をあぶりだすこと、怠け心に外発的動機づけ、
 目標に上るために気づきを生み出す

・愚痴、被害者意識、批判、これらを口にしたときが終わり
 心のつぼ、ストロークがディスカウントされ、神経の中に負けがプログラ
 ミングされる
 商売とは、教育とは、コミュニケーション、愚痴が多い人と付き合っては
 駄目

・チームワーク
 成果主義→個人主義、希薄な人間関係
 1.自分の短所をグループの中でしゃべれるか
  人間は自分の恥部に触れることを嫌がる
 2.長所を持っている人がそれを助けることができるか
  厳しさ、優しさ、楽しさの三性を発揮できる人が指導者として求められる

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陸上のインターハイ地区予選2007年05月13日

本日、陸上のインターハイ地区予選があった。息子は5000mに出場した。
総勢70名が2組に分かれた。メインスタンド前には強めの逆風のが吹いて
いた。

1組目の1位は須磨学園の中山卓也選手、14分36秒12。1988年のソウ
ルオリンピック4位、続く1992年バルセロナオリンピック4位と、二大会連
続で入賞を果たした中山竹通氏のご子息。

息子は2組目で5番目のオーダー。17分01秒30でゴール。目指した自己
新にはならなかった。

1周目から4周目までを78秒前後、7周目までを82秒前後、以降、10周
目で85秒台に落ちたが84秒前後のペースだった。1周目は真ん中辺りを
走っていたが徐々に順位を上げ、中盤には3位、その後、一時トップに
立った。最終周に力尽きて3位でゴールした。

先生からは「1年のブランクを乗り越えて安定して走れるようになった」との
コメント。

     ラップ 
1周  78.65 (集団で見失い正確に測定できず)
2周  77.40
3周  78.03
4周  78.30  5'12"38
5周  81.96
6周  82.71  7'57"05
7周  82.50
8周  83.72
9周  84.24  12'7"51
10周 85.41
11周 83.80  14'56"72
12周 83.90  16'20"62
Goal 40.68  17'01"30

後でビデオを見て、ラップの測定値が正式な位置より10mほどずれて
いたことが分かった。よって、最後の200mは38秒台だったと思われる。

木村政雄氏(元吉本興業常務)の講演2007年05月14日

先日、元吉本興業常務の木村政雄氏の講演を聴いた。

息もつかせぬ速いテンポのスピーチ、句読点を感じさせない話し方に
違和感があった。しかし、どんどん話に引き込まれ、あっという間に講
演が終了した。

聴き応えがあり、頑張ろうという活力が湧く話だった。木村政雄氏が
自分自身の考えを講演し、聴き手を魅了する、すばらしいことだと思った。
帰宅後も講演の余韻が残り、家族に講演で受けた感銘を話した。
これを機に、毎週土曜日に家族で吉本新喜劇を見るようになった。
小学生の頃、毎週、吉本新喜劇を楽しみにしていたことを思い出した。

生い立ち、吉本興業への就職、西川きよし・横山やすしのマネージャを
していたときの苦労話、吉本興業の芸人の構成、吉本やめよっかな
キャンペーン、島田紳助がサンデープロジェクトの司会を始めた経緯と
時代を追って話しが展開された。

そしていつの間にやら、企業や競争に話が展開されていた。

■吉本興業
 芸人450名、裏方50名、NSCに東西250名づつが所属
 芸人の上位十数名が1億円プレイヤー
 近年は20名の採用に6000名が応募(東大生も!最終的に辞退)


■吉本やめよっかなキャンペーン
 花月で新喜劇が始まる時刻になると観客が帰り出していた、
 劇がおもしろくないから、実際に見るとおもしろくない。
 吉本の特徴である全員で一斉にドテッとこけたりする動きの多さ、
 テンポの良さがなくなっていた。花紀京、岡八郎、船場太郎、山田
 スミ子などのベテラン役者が牢名主のような存在になり、動きが多い
 脚本を却下するような状態になっていた。
 一人一人の役者と面談し、本当にやる気のある人だけ残ってもらい
 キャリアに関わらず脚本に沿った役を割り当てるようにした。
 そのときに頑張ってくれたのがチャーリー浜や池乃めだかである。
 牢名主がいるような流動性がないシステムはくさる。


■島田紳助がサンデープロジェクトの司会を始めた経緯
 サンデープロジェクトの開始時に朝日放送から吉本興業へ司会者の
 オファーがあった。朝日放送からは、桂三枝もしくは桂文珍との指定
 であった。このとき木村政雄氏は、ツッパリ漫才からの脱却を図ろう
 として暗中模索していた、島田紳助を推した。紳助の将来を考えての
 ことである。桂三枝や文珍であれば、この機会を逃してもオファーが
 あるだろう、紳助には、今しかない。ようやくのことで朝日放送を説得
 した。しかし、放送開始の前夜、紳助のマネージャーから紳助に連絡が
 取れないとの突然の電話がはいった。四方八方探したところ、紳助は
 東京のマンションに一人こもっていた。「やれる自信がない」と、震えて
 いた。背伸びしなくて良い、視聴者が期待しているのは視聴者と同じ
 目線 で発言する紳助だと、説得した。
 これを乗り越えたからこそ、今の紳助がある。


■同業種との競争から異業種との競争へ世の中は変化している

 同業種との競争          異業種との競争
 ------------------------- -------------------------
 よりうまくやる            他社がやっていないことをやる
 前例踏襲型             前人未到型
 能力はストック           能力はフロー
 費やした時間で評価        成果で評価
 抑制型(~らしく)          開放型(~ならでは)
 正解は用意されている       正解は一つとは限らない


■芸の力と人気との関係

                芸の力(高)
                  ↑
                  |
        一人よがり   |  リスペクト(夢)
                  |
 人気(低)←-------+-------→ 人気(高)
                  |
        ダメ        | はやりもの(金) 
                  |
                  ↓
                芸の力(低)

  ※自分たちのポジションを確認することが大事
   妻と夫、会社と社員の関係に置き換えて考えてみる

日立 2007年3月期決算発表2007年05月16日

5月16日(水)、日立が2007年3月期決算を発表した。

中間期時点の予想より良い数値になっている。2008年3月期の営業利益
予想が2900億円と大幅な増益だ。外部環境のよさを考えると上方修正も
ありうるだろう。

しかし、2,900億円の営業利益といっても、1年前の決算時の予想と同
水準であり、ソニーの2008年3月期の営業利益予想が4,400億円という
のと比較するとインパクトが弱い。
ソニーのようなコンシューマー向けにブランド力が強い企業の業績回復
期のような力強さが感じられない。
ハードディスクや薄型TV事業などの事業構造の見直しから徐々に回復
していくのだろう、信用でつなぎ売りしている状態であるが株価も急騰
するようなことはなさそうなので、しばらく様子を見ようと思う。

【通期】(単位:百万円)
  中間期時点の予想   今回発表  前年比(%)  前年度実績
売上高   9,740,000   10,247,903    8.3      9,464,801
営業益    180,000     182,512   ▲28.7      256,012
純利益   ▲55,000     ▲32,799     -       37,320
通期のEPSが ▲9円84銭、BPSが734円66銭。

【2007年3月期決算発表後の業績予想】(今年)
      2008年3月期予想   2007年3月期実績     前年同期比
      中間期    通期   中間期    通期    中間期 通期
売上高 4,950,000 10,500,000 4,770,904 10,247,903  3.8%  2.5%
営業益   90,000   290,000  19,857    182,512 353.2% 58.9%
純利益  ▲25,000   40,000 ▲78,086   ▲32,799   -   -
EPS    ▲7円52銭 12円03銭

【2006年3月期決算発表後の業績予想】(1年前)
      2007年3月期予想  2006年3月期実績     前年同期比
      中間期    通期   中間期    通期   中間期 通期
売上高 4,590,000 9,700,000 4,413,319 9,464,801   4.0%  2.5%
営業益   50,000  290,000   77,754  256,012 ▲35.7% 13.3%
純利益  ▲10,000  55,000 ▲10,946   37,320    -   -
EPS          16円51銭

日立を信用返済(こすくい)2007年05月24日

連日、日立にポジティブなニュースが続いている。

5/23 日立がGEと米で原発受注、2000億円規模
5/24 日立がドイツで石炭火力発電所2基の入札に参加、1基1000億円
5/24 日立、欧州の石炭火力発電設備受注=3基一括―約3000億円

5/18には845円まで下げた株価が戻り基調になり、本日、思わず、信用
売りを返済してしまった。

【信用返済】
コード 名称  つなぎ売り日    信用売価 返済価格 損益率 返済日
6501 日立製作所  2007/05/01  \910  \881   △3% 5/24
※損益率には、手数料、譲渡税を含んでいない

【保有株】
コード 名称        購入日    購入価格 終値(5/24) 損益率
6501 日立製作所  2006/04/10     \878     \888  △1%

もう少し下げるまで我慢しようと思っていたが、株価に好影響を与える
ニュースの連続で、売り続けられなかった。
1年前には中部電力への損害賠償など、ネガティブなニュースの連続
だったのが嘘のようだ。いったい、何があったのだろうか。
また、原発事故の損害賠償の件はどうなったのだろうか。結局、日本
経済新聞が煽っただけであったのか。