10月に読んだ本2006年10月15日

------ 三浦 展 ------
・下流社会 ★☆☆☆☆
 「下流」とは、「中流」より所得が少ないということだけでなく、自分の生
活をよりよくしようとする意欲が少ない人たちと定義し、それらの人たちが
どのような意識を持っているのか、統計データに基づき、説明がなされて
いる。しかしながら、統計データ自体の母集団が少なそうで、分析の仕
方も一面的に思える。著者が決め付けた考えに基づいて、統計データを
解説しているようにしか思えない。

------ 新田 次郎 ------
・アラスカ物語  ★★★★★
 何気なく、手に取った本だが、主人公、フランク安田の生き様、大きな志に
圧倒された。読み応えがあった。もっと新田次郎の本を読みたいという強い
思いが湧いた。

------ 畑 正憲 ------
・ムツゴロウの動物交際術 ★★★☆☆
 正面から動物と接する方法が記載されている。犬は集団の中で順位付け
するが、犬は犬の世界の中で順位付けするのであって、人間と犬を混在
させて順位付けするのではないとのこと。
 今まで、飼い犬に対して上位に立とうと力ずくでしつけていたが、自分の
考えが間違っていたように思えた。私がいないところでは、飼い犬が吠
える、飛びつくなどの問題行動に発展しているように思えた。
 今後、力ずくではなく、もっと、普通の目線で飼い犬に接する、できるだ
け、他の犬と触れ合う機会を与え、社会性を身につけるというような点か
ら、犬のしつけを見直して行きたい。

・さよなら どんべえ ★★★☆☆
 私がムツゴロウこと畑 正憲氏を知ったのは、小学生の頃だ。ひぐまの
どんべえとの生活が著された単行本を通してだった。ひぐまと一緒に生活
するなんて、世の中にはすごい人がいるものだという想いを抱いた記憶が
ある。その後、ムツゴロウ氏は動物王国などで、どんどん、有名になった。

今回、約30年ぶりにどんべえの本に目を通すことになった。どんべえは、
はるか昔にこの世を去っていた。藁がのどにささり、そこから流れた血が
肺に溜まったのが死因のようだ。生前のどんべえとムツゴロウ氏のふれあ
いは緊張感があふれ、鬼気迫るものがあった。ムツゴロウ氏ならではの、
接し方だと思う。また、動物への愛情がそのまま伝わってくる。動物臭ま
で伝わってくるような感じがした。本当にすごい人だと思う。